「楽天レバレッジNASDAQ-100(愛称:レバナス)」(以下、「レバナス」といいます)の運用状況を解説いたします。
NASDAQ-100指数については、解説ページがありますので、そちらもご確認ください。
レバナスは、日々の基準価額の値動きがNASDAQ-100指数(米ドルベース)の値動きに対して概ね2倍程度となることを目指して運用を行うファンドです。2021年11月17日に設定・運用を開始しました。
設定・運用開始以降、NASDAQ-100指数は下落基調となったため、レバナスの基準価額は下落しました。
直近の約5年間の米国市場を見ると、NASDAQ-100指数は、米国の代表的な株価指数であるS&P500指数を大きく上回っていましたが、コロナ・ショックなどにより2020年3月は大きく下落しました。その後回復基調にあったものの、世界的な物価の上昇を背景に米国金利は上昇し、米国の景気減速懸念などから再び株式市場は下落傾向となりました。
米国市場の株式と金利の推移
なぜNASDAQ-100指数に投資するのか(投資したのか)?
それはやはり、「米国の成長に期待したいから」、ではないでしょうか。
米国には、いつの時代も世界を牽引する新たなテクノロジー・リーダー企業が次々と現れてきました。これからも世界にイノベーションをおこし、歴史を切りひらく新たな企業が誕生していくことが期待されます。その成長を享受する、それがまさにNASDAQ-100指数への投資なのだと考えます。
純資産総額もなかなか増えていないようだし、最近はあまりレバナスを購入する人がいないのでは?そんな風に思われていませんか?
下のグラフでは、基準価額の動きを反映した純資産総額は、確かに横ばいの推移になっています(水色)。一方、投資家の購入数を表す投資(受益権)口数は、設定来増加傾向にあることがおわかりになると思います(オレンジ色)。つまりこれは、引き続きレバナスに資金が流入しており、まだまだ注目されているファンドであるということです。
投資(受益権)口数と純資産総額の推移
それでもやっぱり、
『これ以上基準価額が下がったらどうしよう?』
『米国だけでなく、他の国にも分散しておけばよかった』、
と思われている方はいらっしゃいませんか。
そんな方には、こんな「併せ持ち」という考え方もあります。
下のグラフは、実質的に米国株式に投資する「レバナス」に世界株式(除く米国)を併せ持つことで、投資対象国を分散したケースです。
赤い線をご覧いただきますと、相対的に値動きが穏やかになっていることがお判りになると思います。
あくまでシミュレーションではありますが、投資対象国を分散することで、リスク(ブレ幅)を軽減することも可能となります。
金利上昇局面における併せ持ちシミュレーション
レバナス 50%と世界株式(除く米国)50%
日々の基準価額の値動きは、NASDAQ-100指数(米ドルベース)の値動きの2倍に連動するとは限らず、そのずれが大きくなる場合があります。その主な要因は以下の通りです。
・円建債券が内包する担保付スワップ取引に起因する対象指数の値動きと円建債券の値動きとの差日々の基準価額の値動きがNASDAQ-100指数(米ドルベース)の 値動きに対して概ね2倍程度となることを目指して運用を行います。
・米国株式市場の値動きを享受する円建債券(以下「円建債券」といいます。)および米国の株価指数先物取引を主要投資対象とします。
・流動性等を考慮し、円建債券と米国の株価指数先物取引の配分比率を決定します。
・円建債券、米国の株価指数先物取引以外に、これら投資対象と同様の投資効果が期待できる上場投資信託証券、上場投資証券への投資をすることができるものとします。
・為替変動リスクを低減するため、為替ヘッジを行います。